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天安文庫

小説を発表させていただいています。一行でも読んでいただけたら幸いですw

UFOにさらわれた少女 第1回



UFOにさらわれた少女

文章:間先真太郎   イラスト:號トオル

高校教師・田中亮三は、その日の朝も一番に登校した。
学校にはすでに、小使いさんと呼ばれる用務員がいたが、
これは当直の仕事なので、カウントしないというのが
亮三の持論だった。

(ああ、朝の静かな校舎はほんとうにいいものだ…)
亮三は朝の空気を吸いながら校舎を歩いていた。
(おや、あそこにいるのは…)
亮三は、校舎の廊下20メートルほど前方を歩いている、一人の少女を見つけた。
(あれは学園一の美少女と名高い、木ノ口伊月じゃないか)

亮三は少しためらったが、声をかけてみた。
「お〜い、君。君は木ノ口くんとか言ったよね」
声をかけられた少女は、とほんとした表情で振り返ると、
「あ、先生…おはようございます」
と挨拶をした。

「おはよう。ずいぶん早いね。君はいつもこんな時間に登校するの?」
「いえ、今日は特別です。実を言うと、先生を探していたんです」
「私を?一体何の用かね?進路の相談かな?」
「……」
少女は少しもじもじしていたが、意を決したように言った。
「先生は、UFOとか宇宙人とかって信じますか?」
いきなりの質問だったが、亮三は、
「あ、ああ。私はこの広い宇宙には、きっと他の星にも人類がいると思っているよ」

亮三の言葉に安堵したのか、少女は言った。
「実はわたし、宇宙人に会ったんです。UFOに乗って宇宙に行ってきたんです」
肯定派を自認していたものの、思いがけない少女の言葉に、亮三は驚いた。
「なっ…なんだってーーー!!」

つづく
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